パターン

カナダに住んでいた頃のアパート、アルパインハウス8号室のeight。
まさに、このカナダ時代に酸素バーナーのガラス細工に出会い、今現在に繋がっています。
川西硝子で作られるガラスの模様にはこの数字の“8(ハチ)”が散りばめられています。
インサイドアウトによる模様付けが行われているものについては、ほぼ全て“8(ハチ)”を基本に模様の広がりを見せています。
例えばペンダントの中に咲いている花。
中心から1周、8枚の花びらがぐるりと広がり、その間に8枚の花びらが2周目を形づくり、更にその外側を8枚の花びらが3周目を形づくる…という具合に、一周8枚を基本にいく重にも均等に重なっています。
いかに均等に模様が広がってゆくかは、美しさを決める大きなポイントだと感じます。
自然界の美は常に左右対称が保たれています。均等な幾何学模様を私達に見せてくれるのと同様に。
8よりも多くても人の目で一瞬に均等かどうかを確認できない。8よりも少なければインパクトに欠ける。
“丁度よい感じ”で均等な美しさを表現できる8。そしてガラスを始めるきっかけとなった8。
自然界に存在する美しさに出来る限り近づけそのままガラスに閉じ込めたい。
そんな思いと共に、精度の高い模様作りにこだわったガラス作りをしています。